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電子書籍と紙の本どちらがいい?メリット・デメリットについて比較してみた

電子と紙のメリット・デメリット

わたしは40代で、「本」といえば「紙」という認識が根強くあり、dtabタブレットKindle Paperwhiteを使う今となっても、やはり紙で読みたくなるときがあります。

紙には紙の、電子には電子の「メリット・デメリット」があります。

紙と電子の両方に長年触れて感じた、それぞれのメリットとデメリットについて紹介していきます。

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紙 VS 電子 それぞれのメリット・デメリット

紙と電子の本

紙と電子、それぞれのメリット・デメリットの比較として、次の10項目を挙げました。

  • 管理のしやすさ
  • コレクター欲
  • 持ちやすさ
  • 読みやすさ
  • おしゃれ感・満足感
  • 扱いやすさ
  • 本の買いやすさ
  • 語句の調べやすさ
  • 感覚的なもの
  • 記録のしやすさ

ひとつずつ紹介していきます。

管理のしやすさ

  • 紙:本棚にならぶ、売りやすい
  • 電子:データで管理、売れない

紙の本の購入後は、作家順やジャンル、出版社ごとなどに本棚ならべておけるので、視覚的に分かりやすく、馴染みがあります。

いっぽうで、電子での購入後も仕分けは一応できるのですが、データとして画面ごしに閲覧するだけですので、どこか味気なく、自分がどんな本を購入済みだったのかも分かりにくい面があります。

また、紙の本は読了後に簡単に売ることができますが、電子の場合は売ることができません。

基本的に本を売らないわたしは、一方的に埋まっていく本棚のスペースに散々悩み、データとしてたまっていく電子書籍のありがたみを、とても感じています。

Kindle Paperwhiteのライブラリ

ですが、「読んだら売る」という方にとっては、売れないことがデメリットになります。

コレクター欲(目の保養)

  • 紙:ズラッと並べる
  • 電子:データで見る

紙の本の良さは、本棚に好みの順番でならべて、たまっていく本たちをうっとり眺められるところです。

目線を動かしながら、「あの本のストーリーはこんな感じだったな」と回想に耽って余韻に浸るのは至福のひととき。インクのニオイや手触りを楽しめるのもまた、紙の本ならではのメリットです。

たまっていく本たち
たまっていく本は、眺めているだけで楽しい。

いっぽうで、電子の場合は画面越しに見るだけなので、どこか寒々しく、実物がないので本がたまっていく感覚も少なく、無味乾燥な印象があります。

電子データとしてたまっていくので、一覧を見れば「たくさん集まったな」と楽しむこともできますが、コレクター欲を掻き立てるとすれば、やはり紙の本でしょうか。

持ちやすさ

  • 紙:基本は両手
  • 電子:基本は片手(両手でも可)

紙の本は、見開きなので基本は両手で持ち、ページをめくります。

いっぽうで、電子の場合はスマホやKindle Paperwhiteなどの専用端末が片手で持てて、ページ送りもスワイプやタップといった片手の操作でできます。

Kindle Paperwhiteを片手で持つ
重量が200g程度と軽く、片手で持てる。

タブレットのサイズによっては両手のほうが良いかもしれませんが、基本は片手です。

片手がカバンでふさがっている通勤電車などで、わたしは片手で操作できる電子のメリットをとても感じています。

読みやすさ

  • 紙:パラパラめくれる
  • 電子:文字を拡大、片手で操作、明るさを調節

「あの一行はどこに書かれていたかな…」という風に調べたいとき、紙の本は何度かパラパラとページを行き来することで見つけられますが、電子の場合は操作に慣れが必要なことや、直感的ではないことがデメリットです。

「出来ない」というわけではないので、その点については慣れてしまえば良いのですが、回想のしやすさは紙の本には勝てない…というのがわたしの感想です。

Kindle Paperwhiteの操作
ペラペラめくる機能はあるものの、文字が小さすぎる。

それでも、老眼の進みはじめたわたしにとって、文字を大きくできるメリットはとても大きいし、手荷物をもった時でも片手操作でページ送りができるのは大変ありがたいです。

Kindle Paperwhite文字を大きくする
文字サイズを調節できる。

夕方などの少し暗い部屋の中では、明るさを調節して読みやすくすることもできるので助かっています。

おしゃれ感・満足感

  • 紙:ブックカバーや栞で個性が出る
  • 電子:個性を出しにくい?

紙の本には、膨大な数のブックカバーや栞が販売されており、おおいに個性が出るところです。素材は様々ですし、趣味でハンドメイドで作られる方もいるでしょう。

お気に入りのアイテムを使って読書をする…たったそれだけの事でも、テンションはグンと上がるものです。

お気に入りのブックアイテム
今回はどのカバーにしようか…悩んでいる時間も楽しい。

いっぽうで、電子の場合はスマホケース・タブレットケース・Kindle端末用ケースなどで気分を変えられます。

ですが、ケース自体は高頻度で変えるものではありませんし、端末によってはデザインに限りもあります。なにより、どうしても無機質な感じは否めません。

しかし、端末で読む姿に「おしゃれ感」を感じる方もいますし、このあたりは趣味の範疇かな…といったところでしょうか。

扱いやすさ

  • 紙:破れる、曲がる、濡れる、汚れる
  • 電子:慣れが必要、充電必須、通知が邪魔

紙の本は、素材が紙なので、扱い方が悪いと傷んでしまいます。無造作にカバンにしまったり、棚から落としたりすると曲がったり、破れる恐れがあります。

また、水に濡れるとシワシワになり、飲み物をこぼすとシミとなって汚れてしまいます。よく読む本だと手垢が付いたりもします。

ですが、パラッとめくるだけで読める手軽さや、電子機器でないことの安心感(壊れない)がメリットです。

いっぽうで、電子の場合はまず操作を覚える必要があります。簡単な操作であれば良いのですが、電子機器が苦手な方にとってはハードルが高いのがデメリットです。

また、定期的な充電が必須ですし、スマホやタブレットはアプリ通知に邪魔をされたり、アプリの誘惑に負けたりと、いろいろ問題があります。

わたしはKindle Paperwhiteという読書専用端末を使っているので、通知やアプリの誘惑がなく、集中して読書を楽しめており、デメリットを回避しています。

Kindle Paperwhiteはバッテリー消耗がとても少ないので、充電を気にすることもありません。アナログ・デジタルともに一長一短といったところです。

本の買いやすさ

  • 紙:店頭で、通販サイトで
  • 電子:24時間いつでも端末で、しかも安く

紙の本は、書店などで買うほかにも、インターネットを通じて買うこともできます。Amazon楽天ブックスなど大手企業が運営しており、注文してから数日で届くので、なかなか書店に行けないわたしも定期的に利用しています。

欲しい本が決まっている場合は大変便利です。

いっぽうで、電子の場合はインターネット決済した後、各端末にダウンロードして読む形となります。購入するまでの操作に慣れる必要がありますが、一度覚えてしまえば、その場ですぐに読み始められる手軽さがメリットです。

わたしはKindle PaperwhiteからKindleストアにアクセスし、本を選んで購入→すぐに読むという流れで、端末ひとつで全てが完結します。

Kindleストア
端末でKindleストアにアクセス。その場ですぐに購入可能。

とても楽ちんです。

語句の調べやすさ

  • 紙:辞書が必要
  • 電子:端末で調べられる

調べたい文字がある場合に辞書を引くのですが、その都度、辞書をめくって語句を調べて、ついつい関連語句や隣の文字に目移りして、気がついたら読書が止まっている…という流れが、わたしはとても多くありました。

電子辞書を使うようになっても、やはり変わりませんでした。もちろん色々な語句を瞬時に調べられるので、電子辞書には大きなメリットがあるのですが、「読書」を優先したい!と考えて、語句を調べるのが面倒になってしまうこともしばしばありました。

電子の場合は、例えばKindleアプリやKindle Paperwhiteなどの専用端末を使うと、調べたい文字をなぞるだけで瞬時に辞書が引けます。

Kindle Paperwhiteの辞書機能

とても簡単で楽ちんなので、「調べる」という動作を面倒に感じません。すぐに読書に戻れるのがメリットです。

ただ、語彙を広げるという視点から見ると、やはり辞書を引いて、関連語句までしっかりと目を通す方が、多くのことが身に付くだろうなと感じます。

感覚的なもの

  • 紙:本の厚さ・ニオイ・手触りがいい
  • 電子:無機質で味気ない

紙の本は、手に持ったときの質感、重さ、厚さ、紙のニオイ、インクのニオイ、手触りなど、多くの情報を持っており、ないまぜになって1つの「良さ」を醸し出しているような気がしています。

紙ならではの暖かさ、古さ、やわらかさなど、色々な感じ方ができるのがメリットです。

わたしはさらにブックカバーや栞といったお気にい入りアイテムを加えるので、さらなる愛着を感じます。

いっぽうで、電子の場合は「端末」という無機質な物体で、そこから感じるイメージは冷たく、どうしても無味乾燥に感じるのがデメリットです。

良くも悪くもシンプルで、味気ないと感じてしまいます。

記録のしやすさ

  • 紙:付箋・マーキング
  • 電子:付箋・汚れない

SNSに読了後のまとめを書いたり、独自に読書感想をまとめる際に、紙の本の場合は付箋を貼って大事な所に目印を付けるという方が多いのではないかと思います。

マーカーなどで本に加筆すると汚れてしまう点については、電子の方が優れているように感じます。

電子では、なぞるだけでマーキングが可能で、かつ、汚れない・マーカー箇所を一覧表示できる・すぐにそのページにアクセスできる等、利点があります。

Kindle Paperwhiteのマーカー機能
なぞるだけでマーキングできる。

ページまるごと気になる場合は「付箋」の機能を使って管理することで、こちらも一覧表示が可能となります。

わたしは気になった一文を記録しておく際に必ずマーキング機能を使って記録しています。あとから見返す際にとても便利だなと感じています。

Kindle端末一覧

KindleKindle PaperwhiteKindle PaperwhiteシグニチャーエディションKindle OasisKindle Scribe
端末名NEW KindleKindle PaperwhiteKindle PaperwhiteシグニチャーエディションKindle OasisKindle Scribe
価格\12,980\16,980\21,980\29,980\47,980
デバイスサイズ157.8 mm x 108.6 mm x 8.0 mm174 mm x 125 mm x 8.1 mm174 mm x 125 mm x 8.1 mm159 mm x 141 mm x 3.4-8.4 mm196 mm x 230 mm x 5.8 mm
ディスプレイサイズ6インチ反射抑制スクリーン6.8インチ反射抑制スクリーン6.8インチ反射抑制スクリーン7インチ反射抑制スクリーン10.2インチ反射抑制スクリーン
容量16GB8GB/16GB32GB8GB/32GB16GB/32GB/64GB
解像度300ppi300ppi300ppi300ppi300ppi
フロントライトLED 4個LED 17個LED 17個LED 25個LED 35個
数週間持続バッテリー
ワイヤレス充電対応
充電ケーブルUSB-CUSB-CUSB-Cmicro USBUSB-C
フラットベゼル
手書き入力機能
防水機能
色調調節ライト
明るさ自動調整機能
自動画面回転機能
ページ送りボタン
Kindle Unlimitedオプション
ブックカバー表示機能
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まとめ

紙・電子ともに「一長一短」といったところですので、使用する方のライフスタイルに合わせて「紙のほうがいい」「電子のほうが合っている」というところを見定めていただきたいなと思います。

わたしは通勤時の持ち運びやすさ、本のめくりやすさ、管理のしやすさ等から、最近では「電子」を推しています。もっぱら、Kindle Paperwhiteを使用して読書を楽しんでいます。

すべての本が電子化されているわけではないので、紙の本を購入するときもあるのですが、それはそれで「やっぱり紙の本っていいよなぁ…」と思うときもたくさんありますので、「何がなんでも電子!」とはまったく思いません。

それぞれの良さがあって、紙も電子も、どちらもとても楽しいです。

本記事で、紙と電子それぞれの良さを感じていただき、「どっちが自分に合っているんだ…」と大いに迷っていただけたら、それもまた読書好きとして幸いなことだなぁと思います。

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