禁煙を始めたけど、体調はどんなふうに変わっていくのかな?
禁煙をはじめると、ニコチンの離脱症状で集中力がガクンと落ちたり、タバコを吸いたくなりますよね?
でもその裏で、体はニコチンを少しずつ排出しながら体調を整えて、非喫煙者の状態に近づこうと変化を起こしています。
それでは、禁煙したあとの体調の変化を、時系列で見ていきましょう。
1.禁煙後の体調変化を時系列でチェック!
タバコのダメージから回復しようと、免疫機能が働きます。
さいごに1本吸って、さぁ禁煙開始!・・・その直後には、もう身体は毒素の分解をはじめています。
さぁここから1日ずつ乗り越えて、禁煙の効果を感じながら進んでいきましょう。
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血圧が正常付近に回復し、体温が上昇します。
ここから1時間あたりで、ニコチンの離脱症状が出てきます。このあたりから、タバコが吸いたくなって集中力が低下してきます。
離脱症状を緩和する具体的な方法の記事でくわしく書いていますが、ニコチンの離脱症状を軽くする方法はたくさんあります。
いろいろな方法を使って乗り切ろう。
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血中の一酸化炭素が正常値に戻って、運動能力も改善します。
酸素は血中のヘモグロビンと結びついて全身に送られますが、一酸化炭素は酸素の「200倍」以上も結びつきが強いため、喫煙者は常に酸欠状態なんです。
8時間後には、ついに非喫煙者と同じように、たくさんの酸素をいっぱい取り入れられるようになります。
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心臓発作の確率が軽減します。
心臓発作のリスクが減少し始め、ようやく病気リスクが軽減してきました!
心臓発作とは狭心症や心筋梗塞などの心疾患の総称で、タバコのニコチンや一酸化炭素と深い関係があります。
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嗅覚と味覚が回復しはじめます。
2日目から、いつもより食事が美味しく感じられるようになります。
口寂しさと重なって、お菓子など甘いものをついつい取りがちになります。食べ過ぎないように注意・・・とはいえ、禁煙中くらいは、自分を甘やかしましょう。
また、少しずつ喫煙者の臭いに敏感になってくるので、「自分もこんな臭いだったのか!」と感じます。がんばって、いい香りになろう。
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ニコチンが体から抜け、肺活量が増加し始めます。また、気管支の収縮が取れて今まで以上に呼吸が楽になります。
この段階で、ついにタバコのニコチンと完全に決別しました!
このあたりでニコチンの離脱症状のピークになる人が多いため、誘惑には絶対に負けないように要注意!
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運動能力が回復し、肺活量も徐々に増えていきます。
離脱症状を軽くするためにウォーキングなどの運動をしておくと、この時期に少しずつ体力がアップしていくのを感じます。
呼吸がラクになって、酸素量も喫煙時よりグッと増え、ランニングに切り替えても息切れしにくくなります。
仕事も徐々に疲れにくくなっていきますよ!
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咳、静脈鬱血、全身倦怠、呼吸機能が回復します。
すこしずつ身体の変化が減ってくるころで、禁煙している人が再び喫煙者に戻ってしまう確率が高いのもこの付近!
いわゆる、「気の緩み」が出やすい時期です。今なら1本くらい大丈夫だろう、そんな軽率な気持ちが失敗に結びつきます。
この時期は特に注意しよう!せっかくの苦労が台無しになってしまいます。
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肺がんで死亡する確率が喫煙者の半分に減ります。
男性のがん死亡率でダントツなのが、この「肺がん」です。
病気リスクの軽減まで実に5年もの時間が必要ですが、努力を続けた人だけがゲットできる幸せの結果です。
もちろん、その他のがん(喉頭がん・口腔がんなど)へのリスクも減少します。
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肺がんで死亡する確率が喫煙者の10分の1になり、他のがん発症リスクも更に減少します。
ここまで来ると病気リスクもどんどん減って、ほとんど非喫煙者と変わらないような健康状態になります。
さらに5年、10年と続けていきたいですね!
吸いたくなったらデメリット10個でタバコの影響を再確認できる記事で、タバコのデメリットについて再認識しましょう。
2.禁煙1カ月で注意すること
禁煙が「1ヶ月」を超えてくると、身体に現れてくる変化が見られなくなります。
実際、体はどんどん改善していて、病気のリスクも少しずつ減っています。
でも、それらは目で見たり、効果を直接確かめることができないので、長い禁煙生活の末に「なんだ、こんなものか・・・」と思ってしまう。
また、1ヶ月を超えると「自分はもう吸っても大丈夫だ、またやめられる」とか「1本くらい大丈夫だな」と、勝手に思い込んだりもします。
1本吸ったら、いままでの苦労が水の泡です。そこで、1カ月がたったころから注意すべきポイントについてまとめてみました。
2-1.友人との飲み会、会社の宴会はまだまだ注意!
禁煙が1カ月以上も続けば、周りも恐らく気付くだろうし、そのことが話題に出たりするかもしれませんね!
そんな中、意地悪な上司や友人が「1本くらいどうだ?」とタバコを勧めてくることがあるかもしれない。
そんなアホみたいな意地悪に絶対負けないように、しっかりと禁煙の気持ちをキープしておく必要があります。
喫煙者は、禁煙を1カ月も続ける苦労を、あまりわかってくれません。
彼らが分かっているのは、なんとなく「ツラい」って感覚だけです。
- 初日はこんなに大変だった。
- 3日目はとても苦しかったし、ツラかった。
- 1週間目は努力して乗り切った。
- 3週間目には嬉しい効果があった。
そういった苦労の中で努力の末に手に入れた達成感がわかるのは、禁煙者だけです。
喫煙者はたまに意地悪で、禁煙者をまた喫煙仲間に引きずり込もうとする場合があり、お酒の席ではそれが余計に現れます。
アルコールの力というのは恐ろしいもので、理性が鈍ってしまいます。勢いで1本口にくわえてしまう時もあるでしょう。でも、火は決して付けないように!
2-2.1ヶ月を越えたら、目標を設定しなおす!
禁煙をはじめた当初は、色々な離脱症状のツラさを乗り越えるだけで精一杯。1日、また1日と、禁煙の日を重ねていくことが目標になっていたと思います。
でも、1カ月を過ぎたころから、離脱症状のツラさや体調の変化も落ち着いてしまい、ただ日にちを重ねるだけになってしまいます。
そこで、例えばこれからの禁煙生活ではタバコを1日1箱買ったつもりで、毎日400~500円を貯金していくのも面白いですよね(≧▽≦)
1カ月で12,000~15,000円!
今までタバコに消えていったこのお金を、がんばった自分へのご褒美に変えて使うのもいいですよね。
また、ウォーキングダイエットで成功した記事でくわしく紹介していますが、ウォーキングには嬉しいメリットがたくさんあります。
禁煙で浮いたお金で、運動靴を買ってウォーキングやランニングをはじめて、「今まで以上に健康な身体を作るぞ~!」っていう目標も、すごくいいと思います。
禁煙で健康になって、さらに運動も始める。まさに健康的!
あなたがこれから目指す新しい禁煙目標を立てておくと、今後の生活もグッと楽しくなりますよ。
2-3.定期的に禁煙に対する情報を得る!
1カ月が過ぎたころでも、ふとした瞬間に吸いたい気持ちがこみ上げてきます。
「1カ月~3カ月」は、とくに気の緩みにはご用心!本ブログの記事などで、定期的に禁煙と向き合う姿勢を忘れないことが大切。
- 「ああ、こんなメリットがあったな」
- 「こんな苦労、俺もしたな」
- 「この記事の症状、なつかしいな」
「もうあの思いはするまい!」そう感じて頂ければ、思い返すだけでも効果アリです。
あなたががんばって取り組んできた禁煙の努力を思い出して、これからまだ何年も続けていけるように、「決意」を忘れずに過ごしましょう。
3.何度チャレンジしても失敗する人は?
禁煙はいろいろな誘惑に勝たなければいけません。体調も崩れるし、気分がすぐれないときもあります。
しかも、そんな禁煙を何カ月もつづけて、ようやくタバコから離れられます。
ですが、今の時代、意思や気合だけで禁煙をはじめて、失敗するのはちょっともったいない。というのも、いろいろな禁煙グッズがそろっているからです。
近所ですぐに手に入るニコレットや、禁煙外来でもらえるニコチンパッチや飲み薬、電子タバコなどなど。
あなたに合った禁煙方法を探すのも、成功に近づく大事なポイントです。
今まで努力だけで失敗ばかりだった人は、ぜひ禁煙グッズにも頼ってみよう。
わたしもいろいろな禁煙グッズに助けられています。その中でも、一番効果があったのは「ニコレット」です。
置換え療法によって、ガムから微量のニコチンをとる方法なんです。禁煙のイライラも少ないし、仕事中も使えるので特にサラリーマンにおすすめしたいですね~。
▼ニコレットはタバコを吸うより安い!
コストはタバコを吸うより安いので、お財布にもやさしい!なかなか禁煙がうまくいかない人は、ぜひ一度試してくださいね。
4.まとめ
禁煙は長いマラソンに例えられることがあります。
長い日数、着実に頑張ってこそゴールに到達できるし、ゴールに向かうために途中で軌道修正をしたり、自分の気持ちのメンテナンスも必要です。
タバコの誘惑に負けないよう、自分の欠点を補える方法を見つけてしっかり対策しましょう。とくに、喫煙者の誘いで吸ってはいけませんよ!
どうしても失敗してしまう人は禁煙グッズも上手につかって、まずは1カ月を乗り越えてほしいですね。