いざ禁煙を始めてみると、すぐに色々な離脱症状に襲われます。
落ち着きが無くなったり、眠気に襲われたり、ストレスを感じやすくなったり…。こんな辛い禁断症状、一体いつまで続くんだよー!と先々不安になる事もあるでしょう!
この記事を見ている時は、まさにそんな心境の最中かもしれません(˘ω˘)
ツラい禁断症状のピークはいつなのか、どうして症状が現れるのかについてご紹介します。
1.禁煙の離脱(禁断)症状のピーク期間
1-1.禁煙をはじめて、どのくらいで症状が現れる?
禁断症状はタバコを吸い終えてから、30分~1時間後に発症。『時系列で見る禁煙後の体調変化と1ヶ月目に注意する行動』で詳しく紹介しています。
タバコが吸い終わると、その時だけはスッキリしたような気分になります。
しかし、30分~1時間くらいすると自然とまたタバコがまた吸いたくなって口にくわえていませんでしたか?
あの感覚、それがまさに離脱症状の合図。
そして、そのタイミングでタバコを吸うことで再び喫煙の連鎖が始まります。
1-2.なぜ離脱症状が現れる?
脳にはニコチンが結合すると快感が生じる受容体があり、タバコを喫煙する毎に肺から脳へニコチンが運ばれて結合します。
そのスピードは非常に速いのですが、離脱していくスピードも速いです。
快感が生じる受容体のせいでドーパミンが放出され、ニコチンによる快感が生じます。
しかし、離脱していくスピードも速いために「もう一度吸いたい!」と思う気持ちがどんどんと大きくなっていきます。
人は快感刺激を何度も受けると、それを欲する事が当たり前の習慣となる。
その快感を断つことが、とてもツラいものになってしまうんです。
そしてもう1つ。
これは禁断症状の眠気解消と直結しますが、ニコチンと受容体が結合すると、交感神経や副交感神経に作用して「興奮」「覚醒」などの効果が出ます。
一般の非喫煙者は、ニコチンに「頼る事なく」自然に興奮や覚醒のコントロールを行う事ができ、結果として眠気に耐えたりできるわけです。
ですが、喫煙者の場合はニコチンが受容体と結びつくことで覚醒させようとします。
「ニコチンが覚醒させてくれるなら、自力でコントロールしなくていいんだな?」
このように脳がコントロール能力を徐々に失っていくわけです。
禁煙を開始してニコチンが体内に取り込まれなくなった途端、コントロール能力を失っている脳は興奮や覚醒を自発的に起こせなくなり、それが離脱症状の眠気に直結しています。
タバコを吸って頭がスッキリする感覚に陥るのは、ニコチンじゃないと覚醒出来ない脳が出来上がった為に起こるんですねー。
離脱症状が現れるメカニズムを要約すると、
- ニコチンによる快感や習慣を脳が欲するために症状が現れる(快楽欲求)
- 覚醒や興奮の作用を身体が求めるために症状が現れる(覚醒欲求)
禁煙の離脱症状で苦労するのがこの2点に対する欲求です。
- タバコが吸えない事へのイライラ!(快楽欲求を満たしたい)
- 辛い眠気にもう耐えられない!(覚醒欲求を満たしたい)
この2つがもう本当につらい!
1-3.禁煙の離脱症状のピークは?
一般的に、禁煙日から2~3日間が禁断症状のピークです。
しかしこれはよく情報サイトで謳われているものであり、実際の離脱症状ピークは個人差が非常に激しいです。
僕が実際に経験したピーク期間は、一週間くらいでした。
人によっては禁煙日から2~3日目は全く余裕のヘッチャラだけど、5~7日目でピークを迎えてしまって辛い思いをしたという事例もあります。
プラシーボ効果や気の持ちよう、気持ちの緩み具合、禁煙グッズの利用状況などによって、ピークの期間がズレたりするようですね。
そして、このピーク期間に多いのが、
- 禁煙によるうつ(吸えない事による気分の落ち込み)
- 禁煙による眠気(脳と身体がニコチン慣れによって覚醒出来ない)
- 禁煙による便秘(禁煙のストレスや体調の変化による便通の乱れ)
僕が1番ひどかったのは眠気。
とても起きてられない程の、本当に強烈なものでした(˘ω˘)
私の場合は長い間、1日2箱もタバコを吸っていたもんですから、脳の覚醒作用がマヒしていたんですねー。
2.まとめ
禁煙を開始すると、この厄介な離脱症状は必ず現れます。ピーク期間はしっかり身体を休めて体調管理する事が成功へのカギです。失敗を重ねても良いので、自分の離脱症状ピーク期間をしっかり把握してみましょう。
そうする事で、どの時期から禁煙を開始してピーク期間に休日を持ってこれるかの調整をする事が出来ますね。
辛い期間に休日を持ってくれば、ゆっくり身体を動かしたり、眠くなったら眠ったりする事ができ、うつ・眠気・便秘の3つに非常に効果的です。
ぜひこのピーク期間を上手に乗り切って、成功を掴んで下さいね。