あなたは毎日、自分の「叶えたい夢」や「目的」、「目標」をもって過ごしていますか?
それとも、気がつけば1日が終わってしまうように、ただなんとなく過ぎてゆく毎日を送っているでしょうか?
「○○になりたい」という願望が漠然とあっても、「夢」や「目標」が明確になっていないと、人はなかなか行動を起こせないもの。
こうなりたいなぁって思うけど、「行動する」よりも「面倒くさい」の方が勝っちゃうんだよねぇ。
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】は、なんとなく過ごしてしまう毎日に、夢や目的、目標などを設定して、人生に活力を与えてくれる本でした。
「夢」について、どんな印象を持っていますか?
大きくて、立派で、壮大で、素晴らしいものじゃなきゃいけない……とか?
こんなイメージがあると思いますが、もっと純粋に、「実現したいと思うシンプルなこと」でいいんだと著者は伝えています。
だって、貧しい国の子どもたちの夢は、お腹いっぱいたべることですよ。
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】より
どんな些細なことでも、願っていることはどれもステキな「夢」です。
本記事は、谷口 貴彦さんの著書 【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】 の紹介と、本の感想について書いていきます。
著者:谷口 貴彦さん(たにぐち たかひこ)
谷口 貴彦さんの紹介
※ 【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】 より
より詳しいプロフィールは、谷口 貴彦さんの公式ホームページに掲載されています。
本の概要
ビジネス書によくある、著者が一方的に語りかけてくるタイプの本ではなく、小説風に書かれたストーリー仕立ての内容。
会社を出る時、「絶対に契約とります!任せてください」なんて言わなきゃよかった。<ちぇっ、課長に何て言い訳するか……>
僕は、たった一時間前までは、契約してくれると信じて疑わなかったお客の玄関先で、形ばかりのお礼をしながら、頭の中ではすでに先のことを心配していた。
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】より
こんなふうに始まり、物語を楽しみながら「夢」や「目的」「目標」といった、自分の未来に対する考え方・取り組み方について学べる一冊となっています。
小説風ということで、得意な人・苦手な人に分かれそうな印象。
ビジネス書を読み漁っている人にしたら、この「ストーリー仕立て」という部分に新鮮味を感じると思います。
感情移入しながら読んでいたら、まるで私自身がコーチされている気分になったよ!
その他の書籍
……などなど、夢の実現を手助けする内容の著書が多いですね。
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】ポイントを3つ紹介
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】の数あるポイントの中から、
上記の3つについて、簡単に紹介します。
5つの言葉の意味
本書では、主人公が「目標」「目的」「夢」「ゴール」「ビジョン」の5つの言葉の意味について問われます。
「では、星野さん。宿題です。次の火曜日までに、この五つの言葉について周りの人たちに、どんな意味か、どのようにこの言葉をとらえているかを訊いてきてください。
五人以上の人に訊いたら、最後は辞書で調べてみてください。きっと何かがわかると思いますよ。」
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】より
これ、普段は何気なく使っている言葉だと思いますが、ちゃんと明確に答えられますか?
よく考えれば、なんとなくニュアンスの違いは分かるけど……う~ん??って感じじゃないでしょうか。
「夢=ゴール=目標」って思ってる人も多いんじゃないかな?
本書のストーリーでは、次のような内容でした。
そして、この5つを考える順番は次の通り。
- 【夢】をリストアップ
- 【目的】と【ゴール】をハッキリさせる
- 具体的な目印や通過点といった【目標】を立てる
- 行動を促進するための【ビジョン】を描く
言葉の意味を一つずつ考えて構築していくと、図のような構成になります。
言葉だけで聞くと「??」って感じですが、図解で見ると一目瞭然ですね。図の中のドリーム100リストについては、本書をチェック!
結果より、どんな人間に成長したかが重要
多くの人たちは、ゴールや目標を達成したかしなかったかで、価値を決めがちです。
<中略>
つまり、どんな結果を出したかより、結果を出そうと努力する道のりを経て、どんな人間に成長したかということの方が重要なのです。
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】より
このフレーズは刺さったなぁ……。
「ゴールを目指す」ということは、今の自分よりもっと高い所を目指すということ。つまり、今の自分のままの力や心では、「なし得ないこと」をすることだと伝えています。
ゴールを達成するためには、
こんなふうに、今の自分をさらに強化すべく、得ていかなければならないものが数多くありますよね?
そして、それは仮にゴールを達成できなかったとしても、血となり肉となるもの。
結果だけを見て一喜一憂するのではなく、それまでのプロセスを見て、「自分はどのように変われたのか?」「どのくらい夢の実現に近づいたのか?」を評価したいですね。
結果も大事だけど、どのくらい人間的に成長したのかも大事だよね。
心のブレーキを知る
遠い昔から、夢やゴールを持つことが、どれだけ成功するために重要なのか、さんざん語られてきました。にもかかわらず多くの人は、実際には夢やゴールを設定しません。
それはなぜでしょう。きっとそこには理由があるはずです。
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】より
本書で上記の理由について9つ書かれており、そのうちの3つを紹介します。
「お前の夢って○○だなぁ~」などの批判的な意見によって、「こういう夢を持つと、○○と思われるのか」という負の感情が湧きます。
「できなかった」という結果だけを見て、「それみたことか」「だからお前はダメなんだ」と人格を否定されるような目にもあいたくない。
なんとなく夢があるけれど、そこに行き着くまでの方法が分かっていない場合も、「よく分からないから」という理由で早々に手放してしまいます。
さらに、ちょっと意見を付け加えるなら、
こんな「未来は予測不可能だ」という理由も、夢やゴールを設定できない理由になると思いました。
このあたりは【まんがで変わる 仕事は楽しいかね?】という本も参考になるよ!
【ザ・コーチ-最高の自分に出会える『目標の達人ノート』】感想
「夢」や「目標」には不要論もあります。
5年先、10年先の未来なんてどうなっているか分からない。ならば、想像力を持って目の前のやるべきことに集中して取り組み、目的やゴール、目標は柔軟に変化させていく。
これもまた一つの正論かなと思います。
人それぞれに価値観があって、「夢ありき」の方が動きやすい人もいれば、「目の前のコト」に集中する方が効率的だと考える人もいます。
つまり、コッチが正解!と言い切るのではなく、自分はどっちのタイプなんだろう?と考えてみるのが大事かな。
また、詳しくは【まんがで変わる 仕事は楽しいかね?】の感想でも書いていますが、自分の努力でできること、あるいは変化に強いモノに対する目標であれば、持つべきだろうと思いました。
逆に、将来的にどうなるか分からないものを目標にするのは、マズイと思ってます。
様々な人生論の本を読んで、比べて、自分にしっくりくる「生き方」を見つけていきたいですね。