人生、うまく行く時は雪崩のように「いいこと」ばかりが押し寄せますが、うまく行かない時は、恋愛・仕事・お金・健康のどれをとっても「悪いこと」ばかりとボヤいてしまうもの。
「今の暮らしを、より良くしたいなぁ」と考えて自己啓発書をひたすら読んでみても、全然しっくりこない……当時の私も、そんな日々を送っていました。
『どこかに必ず、この人生を逆転するための突破口があるハズ……。』
そんな思いでネットサーフィンを繰り返していたある日のこと、私の目に「思考は現実化する」と「引き寄せの法則」という、2つのキーワードが飛び込んできました。
内容をよく調べてみると、「自分の思考と感情が、似たような現実を引き寄せる」という、一見スピリチュアルで謎めいているのに、でも真実味もある……そんな、とても不思議な法則だと知りました。
ネット情報だけだとよく分からん……まずはとにかく1冊、本を読んでみるか。
引き寄せの法則には有名な著書がいくつかあることも分かったので、とにかく有名ドコロの1冊を読んでみることにしました。それが、【ザ・シークレット】です。
もともとスピリチュアル系に一切抵抗のない私でしたが、それまで読んできた自己啓発書とは性質が違ったため、正直「これホントかね?」なんて、首をかしげていました。
今までに考えたコトもない内容ばっかりで、脳がちょっとパニックになったよ!
内容を疑いつつ、でも同時に、まるで新しい武器を手に入れたようなワクワク・高揚を感じていました。読み終えたころには、新しい自分に生まれ変わった気分も感じました。
感覚がリセットされたというか、考え方がアップデートされたというか。ものごとに対して、まったく別の視点がプラスされたようです。
本記事は、ロンダ・バーンさんの著書【ザ・シークレット】の紹介と、本の感想について書いていきます。
著者:ロンダ・バーンさん(Rhonda Byrne)
ロンダ・バーンさんの紹介
本の概要
「自分の思考と感情が、似たような現実を引き寄せる」という『引き寄せの法則』を活用して、豊かさ・人間関係の改善・健康になる方法などを解説している本。
たとえば、「お金持ちになりたい」と思ったとき、「私はお金持ちで豊かだ」という思考と感情でいれば、豊かさを手に入れることができる!と著者は伝えています。
総勢24人のさまざまな分野の専門家たちが、引き寄せの法則について“入れ代わり立ち代わり”解説していく流れ(↑画像)。中には読みにくいと感じる人もいるかも。
引き寄せの法則をスピリチュアル的に解説したのが「ザ・シークレット」とするなら、逆に科学的に解説しているのが「神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り」です。
スピリチュアル系が苦手な人は、「神メンタル」の方がおすすめ!
その他の著書
おもに、引き寄せの法則に関する内容の書籍が多いです。
【ザ・シークレット】ポイントを3つ紹介
【ザ・シークレット】の数あるポイントの中から、
上記の3つについて、簡単に紹介します。(本書では、この3つを「想像のプロセス」という名前で解説しています)
第一段階 お願いする
あなたは何が欲しいのですか。座って一枚の紙に書いてみましょう。現在形で書いてください。『私は今現在、余りにも幸せで感謝していますが』と書き出してください。
それから自分の人生がどの分野でどうなって欲しいかを書きます
【ザ・シークレット】より
まず最初に、今の自分が求めているものを決めますが、ただ漠然と「お金が欲しいなぁ」「友達が欲しいなぁ」と考えているだけではダメ。
それが何であるかを明確にしなくてはならないと著者は伝えています。
たとえば、お金が欲しい場合は
こんなふうに、期間と金額をしっかり決めます。ただし、信じられる額にしないといけません。
今まで無収入だった人が「半年後に1億円の収入を手に入れる」という願望を抱いても、心のなかでは
そんなの無理に決まってるじゃん。
「叶うわけない」という思いが湧いてしまいます。これではダメで、「そんなの無理に決まってるじゃん」って考えている自分が現実化してしまいます。
願望を決めるとき、自分の中で「これなら実現できそうだな」「叶いそうだな」と思うことから始めていくのが大切なポイントです。
宇宙がまるであなたのカタログになった様なものです。あなたはそのカタログをめくりながら『この経験がしたい、あの商品が欲しい、あのような人が欲しい!』と言う様なものです。
あなたが自分の注文を宇宙に対して出すのです。
【ザ・シークレット】より
「お金がない、健康じゃない」など、現在の状況では不可能であるということは一切考えず、なんの制限もない状態で考えましょう。
まずは「コーヒー一杯」とか、簡単なところから始めてみるといいかも。
第二段階 信じる
あなたが欲しいのを入手できたと想像して下さい。それが必要な時にあなたのもとに間違いなく届く事を知って下さい。
そしてそれが来るかどうかを心配したり焦ったりしないで下さい。
【ザ・シークレット】より
○○が欲しい!とお願いしたら、既にそれを入手したと信じることが大切だと著者は伝えています。
「まだ入手していない」と考えてしまうと、その状態、つまり「まだ入手していない状態」が現実化することになり、今と同じ状態のままとなってしまいます。
この辺りが難しいところですね……。
まだ持ってないものを、持ってると思えと言われてもムリじゃない?
私はこんなふうに考えてます。
たとえば、ランチを食べにお店に入って、店員さんに「スパゲッティ」を頼んだとしましょう。もうすでに「注文した」わけですし、後はただ待っていれば「スパゲッティ」は運ばれます。
たとえば、Amazonで欲しいアイテムを買ったら、あとは自宅に届くのを心待ちにしているわけです。
普通は「スパゲッティが運ばれてこないかも」とか「買ったモノが届かないかも」と不安にはならないし、届くと信じて待つ、その感覚に近いです。
物はまだないけど、来ることは既に分かっている。
この感覚が重要だと著者は言います。
「お願いをする」というより、お店に「注文する」という感覚の方が、しっくり来ると思うんだ。
第三段階 受け取る
一度お願いし、それを受け取ったと信じ、その後、気分を良くしていると、実際にそれを受け取れます。素晴らしいと感じれば、それを受け取る周波数上にいる事が出来るのです。
【ザ・シークレット】より
「スパゲッティ」を注文したら、もう届くと分かっていると信じ、スパゲッティを食べているところを想像したり、味や食感をイメージすることが大切だと著者は伝えています。
本書の例では、すでに「車」を受け取っているという設定で、説明が書かれています。
ただ頭の中で考えるだけでなく、「すでに持っている」という感覚になるまで、想像を膨らませて、思わず顔がニヤッとなれば成功かなと思います。
「ニヤッとなる=感情が動いている」つまり成功しているという証拠で、「感情」が動かないと引き寄せの法則は成功しないとも書かれています。
実際に引き寄せを起こすのはイメージや思考ではなく感情です。多くの人々は『前向きな思考をし、欲しいものを手にしている場面を視覚化すればそれで充分だ』と思っています。
しかし、視覚化するだけで、それに伴う豊かな気持ちや愛情や喜びを充分に感じなければ、『引き寄せの力』を作り出す事はできません。
【ザ・シークレット】より
また、どれが「どのように実現するのか?」については、考えないようにします。実現方法までイメージを固めてしまうと、受け取るまでの道筋を限定してしまうからです。
受け取るまでのパターンは無数にあるので、「『どのように』は引き寄せに任せる」という感覚が大事。
「受け取った場面」だけ、リアルにイメージできればOK!
【ザ・シークレット】感想
「引き寄せの法則」は、インターネットで調べて基礎的な部分は分かっていたので、本書のスピリチュアル要素が強くても、なんの抵抗もなく読めました。
この2点が気にはなりますが、話し手が変わる部分は読見続ければ慣れる(もしくはDVDを見れば慣れる)し、科学的根拠は別の本で補えるので、その辺は「割り切り」ですね。
さて、そもそも「引き寄せの法則」自体、本当にあるの?という問題がありますが、私は「ある」と思っています。
「ある」という一言で済ますと、いろいろと語弊がありそうですが……結局、頭でイメージできないものが現実化されることなんて無いと思っているので。
じゃあ、『突然の不幸や病気も「引き寄せ」なの?』って聞かれると「どうなんだろう?」って悩むし、説明できない部分もまだまだ多くて。
そのミステリアスな雰囲気もひっくるめて『引き寄せ』を楽しんでるよ!
ちなみに、実際に私が引き寄せたモノは、
パッと思いつくかぎり、こんなにもありました。細かく書いていると、とても書ききれません。
実際の出来事をまとめると、「どのように実現するのか?」を考えないでいることの重要性って、こういうことなんだなっていうのも、よく分かります。
なんせ、入手した”モノ”は、外部からの「プレゼント」が多いんですよ。
実際、自分のお小遣いで買った物は少ないよ。
それもこれも、引き寄せの法則を知ったおかげなのかな?って思いますし、「ザ・シークレット」を読んだことで、理解が深まったのも良かったのかなぁ?と。
というわけで、引き寄せの法則について詳しく知りたい人、特に「スピリチュアルの面」から情報を得たい人におすすめの良書でした。
科学的根拠も知りたい!という人は、『神メンタル「心が強い人」の人生は思い通り』の方をおすすめしますよ。