2019年8月現在、Kindle Unlimitedという読み放題サービスで、本書『夢をかなえるゾウ』が対象となっていたので、手に取ってみました。
聞き慣れない声で目を覚ましたら、目の前には象の姿をした化け物が。
「お前、だれ?」
『だれやあれへんがな。ガネーシャやがな』
ガネーシャというゾウの姿をした関西弁の神様が、私たちの人生を「成功に導く」ために課題を与えていくという、不思議な物語。
人生が好転する習慣を、29個の課題の中で教えてくれるよ!
読んだあと、私は身の回りの人やモノに感謝の気持ちが芽生えるなど、今までの視点とは違う世の中の新しい見方を発見しました。
本記事は、水野 敬也さんの著書【夢をかなえるゾウ】の紹介と、本の感想について書いていきます。
著者:水野 敬也さん(みずの けいや)
水野 敬也さんの紹介
本の概要
聞き慣れない声で目を覚ますと、なんとそこには象の姿の神様「ガネーシャ」が!しかも、なぜか『タバコ、吸うてもええ?』などと関西弁で話す……。
この不思議な出来事が起こる前日、サラリーマンの主人公は、インド旅行をした時に何気なく買った「象の神様」の置き物に、号泣しながら話しかけていました。
『変わりたい……』
ガネーシャは、その言葉をかなえるために現れたのです。
『自分、変わりたいの?変わりたないの?どっち?』と、選択を迫るガネーシャ。主人公は頭が混乱しながらも、この象の神様に従う覚悟を決めました。
その日から、ガネーシャから「課題」と称して教わった習慣術を、日々実行していくこととなるのでした。
ぐうたらな神様ガネーシャと主人公が繰り広げる、漫才のようなやり取りが面白い!
本書でガネーシャが紹介する習慣術は、全部で29個。出される課題を、毎日一つずつ実行することになります。
これらの課題は、ガネーシャが言うとおり、それほど難しいものではありません。しかし、あなたの人生を大きく変えるほどの効果を持つものです。
あなたの夢や目標(お金持ちになりたい、有名になりたい、自分にしかできない大きな仕事がしたい、自分の持つ才能を充分に発揮したい、成功したい……)を実現するための能力を身につけることができるでしょう。
『夢をかなえるゾウ』より
出される課題は、どれも過去に偉大なる功績を残した人たちが通過した課題でもあります。全29個の課題を実行し、その効果を実感してみましょう!
その他の著書
『夢をかなえるゾウ』は続編も出版されています。
その他の書籍は、
人生を好転する秘訣について書かれた書籍が多いです。
【夢をかなえるゾウ】ポイントを3つ紹介
【夢をかなえるゾウ】の全29個の「課題」より、
上記の3つについて、簡単に紹介します。
紹介したい「課題」がありすぎて、どれにしようか迷っちゃったよ。
コンビニでお釣りを募金する
偉大な仕事する人間はな、マジで世の中よくしたいて純粋に思て生きてんねんで。せやからその分、でっかいお金、流れ込んでくんねん。
お金だけやない。人から愛されたり、幸せで満たされたり、もういっぱいええもんが流れてくんねん。
『夢をかなえるゾウ』より
ガネーシャは、世の中の人を喜ばせたいという気持ちを素直に大きくして「人を喜ばせたいし、助けたい」という人間になることが大事だと伝えています。
巨額な寄付をしないといけないワケではなく、コンビニのレジの横にある募金箱に、おつりを入れるだけでもOK。
自分が募金したお金が人の役に立ち、しかもそのお金で喜んでくれる人がいる。
自分のしたことで自分も相手も嬉しくなれるんだという考え方を持つための練習として、役立つ行動だなと感じました。
「他人の幸せ=自分も幸せ」って素直に思えるようになるための習慣だね!
トイレ掃除をする
トイレを掃除する、ちゅうことはやな、一番汚いところを掃除するっちゅうことや。そんなもん誰かて、やりたないやろ。
けどな、人がやりたがらんことやるからこそ、それが一番喜ばれるんや。一番人に頼みたいことやから、そこに価値が生まれるんや。
『夢をかなえるゾウ』より
ガネーシャは、好きなことをするのも大事だけれども、それと同じくらい、人がやりたがらないことを率先してやることも大事だと伝えています。
トイレ掃除って、汚いし面倒くさいし、ついつい放っておきがち。でも、その「面倒なこと・嫌なこと」をやらない習慣は、いつしか仕事の面や人付き合いにも現れます。
面倒なことは、自分の忍耐を鍛え、しかもその行いで喜んでくれる人がいる。
やりたくない仕事にイライラしたり、やる気が出なくなる……そんな状態も、この習慣を身につければ改善されそうだなと感じました。
面倒なことを対処できるようになると、仕事のストレスも減るね!
「運が良い」と口に出して言う
自分にとってうれしゅうないことが起きても、まず嘘でもええから『運が良い』て思うんや。口に出して言うくらいの勢いがあってもええで。
そしたら脳みそが勝手に運がええこと探しはじめる。自分に起きた出来事から何かを学ぼうと考え出すんや。そうやって自然の法則を学んでいくんや。
『夢をかなえるゾウ』より
ガネーシャは、身の回りの環境で起きる出来事は全部自然の法則どおりに発生するので、自分が望む結果を出すには自分の考え方を変えるしかないと伝えています。
発明王のトーマス・エジソンが、どれだけ実験に失敗しても「成功だ」と言ったその理由は、この実験が失敗だと分かったことで、「また一つ成功に近づいた」と考えることができたから。
物事の「悪い面」だけでなく「良い面」を見ると、考え方も変わってくる。
「運が良い」と考えるクセをつけると、いつもネガティブに考えがちな人でも、自然とポジティブ面を探すようになります。これは便利な習慣ですね。
良い面も見る習慣をつけると、愚痴・不満の数も自然と減っていくよ!
【夢をかなえるゾウ】感想
まるでお笑い芸人のような、関西弁でおちゃらけたノリのガネーシャと、真剣に変わりたいのに!!と必死な主人公とのやりとりにクスクスと笑いながら、あっという間に読了しました。
たくさんの課題があって、一つ一つの習慣術に対する解説もしっかりしています。なのに、ストーリーが楽しいから読んでいて苦痛でないし、むしろ楽しい!
説明ばかりの自己啓発書より親しみやすく、書かれた課題を実行しやすいのも、200万部突破の理由かもしれません。
ガネーシャと主人公は、取っ組み合いのケンカばっかりしてる感じ(笑)
全29個の課題の全てに目を通すと、そのうちの半数以上が、最終的には「人(モノ)への感謝」に行き着くことが分かりました。
「募金すること」は他人への感謝があり、「トイレ掃除すること」はモノへの感謝があります。
そして、ガネーシャからの最後の課題は「毎日、感謝する」こと。
総括的な意味も込めて「感謝」を最後に持ってきたのかな?と。そして、これこそが人生で成功を収めるための、一番大切な要素なのだろうとも思いました。
引き寄せの法則で有名な本「ザ・シークレット」でも、夢を現実に変えるためには「感謝」が大切だと書かれています。
なかなか簡単にできる習慣ではないかもしれませんが、無意識に「感謝」ができるようになるために、ガネーシャは課題を出していったのだろうと思いました。
この1冊を通じて、私の人生も成功する方向に進みそうだ!と思えた良書だよ。
人生を好転させたい!でも、具体的に何を始めればいいのか分からない…行動を起こせない…。
そんな人に、ぜひ読んで欲しい本でした。