ビジネスシーンにおけるメールの文章や電話の対応で言い回しに困ったり、気の利いた言葉が出てこなくて悩んだりしていませんか?
私は語彙力がとても残念な人なので、適切な言葉を選ぶのが下手クソ。「もっと上手に伝えられたらいいのになぁ……」といつも思っています。

そのシーンに適切な言葉が、ポンポン出てこないんだよね~。
そんな思いで手にとったのが、さまざまなシーンで使える「言い方」を集めた本【大人なら知っておきたい モノの言い方サクッとノート】でした。
仕事上で相手にお願いをするとき、「いつも通りに言っておけばいいだろう」と思って伝えていませんか?もしかしたら、もっといい伝え方があるかも。
たとえば、期限を延ばしてもらう場合に

延ばしてもらえませんか?
と言うよりも、

ご猶予をいただけるとありがたいのですが……。
と言ったほうが、相手に対して丁寧な言葉ですよね。
本記事は、櫻井 弘さんの著書【大人なら知っておきたい モノの言い方サクッとノート】の紹介と、本の感想について書いていきます。
著者:櫻井 弘さん(さくらい ひろし)
櫻井 弘さんの紹介
本の概要
何かを伝えようとするときの言い方で、とくにビジネスシーンで使える「気配り」「恥をかかせない表現」「思いやり」を込めた言い方を集めた本。
上記のカテゴリーごとに、言い方のフレーズがズラリと並んでいて、パラパラめくって調べながら使う感じです。
こんな感じで、職場でスグにでも使いたくなるフレーズばかり。

私はメールを書くときの言い回しを考えるのに使ってるよ!
その他の書籍
……などなど、言い方や話し方などの会話力を高める著書が多いですね。
【モノの言い方サクッとノート】ポイントを3つ紹介
【大人なら知っておきたい モノの言い方サクッとノート】の数あるポイントの中から、
上記の3つを選んで、簡単に紹介します。
話をはずませる「あいづち」

あいづちやうなずきは、相手に対して「話を聞いていますよ」というメッセージを送るようなもの。
<中略>
いわば会話の潤滑油のようなものなので、有効活用して相手から多くの話を引き出していきましょう。
【大人なら知っておきたい モノの言い方サクッとノート】 より
せっかく相手からいい話がきても、それをうまく返せないと会話がはずみません。そこで重要になるのが「相づち」や「うなずき」だと筆者は言います。
同意、共感、促進、整理・要約、転換の5つの相づちについて紹介されており、
- 同意 そうですね、なるほど、たしかに、そのとおりですね
- 共感 大変でしたね、わかりますよ、苦労しましたね、心配ですね
- 促進 というと?、それからどうなりましたか?、例えば?
- 整理・要約 ということは、一言で言えば、要するに
- 転換ところで、そういえば、その話で思い出しましたが
こんな感じ。
「必ず伝わる!ロジカル会話術」という著書にも、相づちの大切さが書かれていました。シーンごとで、使い分けが大切ですね!

会話が苦手な人でも、相づちを使いこなせば「聞き上手」になれるよ!
早口を防ぐには……

本書は、単にフレーズだけでなく、「相づち」の大切さや「早口を防ぐコツ」など、会話力を上げるポイントも書かれているのがウレシイ。
1.話したいことを明確にする
話す内容を箇条書き(メモ)にして、早口になりそうになったら確認する。
2.話の最中に間をとる
ゆっくり、はっきり、語尾まできちんと発音するクセをつける。
3.深呼吸してリラックスする
呼吸が浅いと、それが早口につながってしまう。
こんなふうに3つのポイントが解説されていました。
私はアセって早口気味で話をするクセがあったんですけど、この1~3の内容を意識するようにしてからは、アセる事が激減してます。

私は特に「1」と「2」に注意しているよ!
内容をメモすると、話す内容を忘れて慌てるコトもないし、きちんと発音しようとすると、しゃべりが自然とゆっくりになるよ。
「叱る」のフレーズ

部下を持つようになると、ときには叱責が必要な場面もありますよね?そんなとき、どのように伝えるべきか、参考にしています。
○それではマイペースすぎるぞ。
○じっくり考えるのもいいが……
○ちょっと抽象的すぎるな。
キツく叱ることも大事だけど、そればっかりじゃ相手も萎えちゃうので、たまには言い方を変えてみるのもいいかも。
要は、たまには相手のやる気が下がらないような言い方に変換して指摘するということですね。

作業スピードが遅いときも「ちょっとマイペースかな?」と言って指摘したりもするよ。
【モノの言い方サクッとノート】感想
こんなふうに、フレーズだけじゃなく会話力を上げるポイントも勉強になる1冊。
パラパラっと中を見たとき、「なんだ、知ってるフレーズばっかりだな」って思ったりしたけど、実際に使えていないコトにも気付きました。
「知っている」と「使えている」では別モノで、知識として持っているものを「使いこなせて」こそ意味があるよなって思うんです。
実際、この本の内容をビジネスシーンでどのくらい使えているかというと、1/10も使えてないんじゃないかな……っていうレベル。
普段使っている言葉をちょっと工夫するだけで、いつもより気の利く一言が言えるようになるし、語彙力も向上するので、積極的に使ってみようと思いました。

残念すぎる語彙力を向上するのが目標なんです……。
とはいえ、一生使わないなっていうフレーズも正直あります。たとえば、
○豪放磊落ですね。
いつ使うんですか……。
「大胆ですね!」でいいんじゃない?
とはいえ、「そっか、そういう言い方があるか」という気付きが大量に手に入るので、定期的に目を通したくなる本ですね。
1ランク上の言い方を学びたい人におすすめの良書でした。
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