仕事の忙しい時期や人間関係の悩み・トラブルなどのストレスで、なかなか眠れなかったり、寝付き・寝起きで悩んだりしていませんか?
毎日のことだし、どうせなら「ぐっすり眠って、バッチリ疲労回復して、毎日シャキッと働きたい!」と思うもの。
仕事が忙しいときは特に、しっかり睡眠をとって、バリバリ働きたいですよね。
そんな思いで手にとったのが、「質の良い睡眠のとり方」を教えてくれる本【あなたの人生を変える睡眠の法則】です。
たとえば、仕事の疲れが出て、帰りの電車の中でウトウト眠っていませんか?
じつは、この夕方の行動、アウトなんです。夕方は、体温を上げるためのプチ運動をしたほうが良いと筆者は伝えています。
本記事は、作業療法士 菅原洋平さんの著書【あなたの人生を変える睡眠の法則】について書いていきます。
著者:菅原 洋平さん
菅原 洋平さんの紹介
本の概要
ホームページをご覧のとおり、睡眠健康指導士でガチの「眠り」のスペシャリストである菅原洋平さん。
専門ならではの知識を、図解で分かりやすく説明しながら進めてくれます。たとえば、私たちが眠たくなったときに飲む「コーヒー」の説明では……
コーヒーに含まれるカフェインは、この過程のうち、アデノシンがGABAを増やす段階をブロックします。
つまり、コーヒーで脳が目覚めるというよりは、睡眠物質が脳に溜まっている状態のまま、脳が眠らなくなるという仕組みなのです。
【あなたの人生を変える睡眠の法則】より
こんなふうに、それぞれの物質の性質や仕組みを、しっかり教えてくれます。
その他の著書
……などなど、睡眠健康指導士&心理カウンセラーの持ち味を活かした著書が多いですね。
【あなたの人生を変える睡眠の法則】ポイントを3つ紹介
【あなたの人生を変える睡眠の法則】 の数あるポイントの中から、
上記の3つについて、簡単に紹介します。
起床後に「外を見る」
電波時計をイメージしていただけると分かりやすいかもしれません。からだの中の時計は、少しずつ誤差が生じます。それを、光を感知することで毎日合わせています。
<中略>
朝、光を浴びて、メラトニンの分泌を止めることは、私たちのすべての行動に影響するということです。
【あなたの人生を変える睡眠の法則】より
体内時計は「光」を感知するとスタート(メラトニンの分泌を止める)して、日没によって暗くなるとメラトニンを分泌。
このメラトニンが、ヒトの体内時計を管理していると筆者は伝えています。
私は毎朝、4時~5時台に起きて、カーテン全開にした窓際で歯を磨く習慣があるんですが、おかげさまですこぶる快調!
朝起きて、布団でボーッとする時間は、もうほとんど無いですね。起き上がるまでの時間はめっちゃ短いです。ぶっ飛び起き。
お昼に「目を閉じる」
実際に、からだの疲れをとるためには横になって仮眠をとる必要がありますが、椅子に座って目を閉じるだけでも、眠気を減らす効果はあることが、明らかにされています。
<中略>
10~15分:睡眠負債を減らすことができ、課題の成績も向上する最も有効な長さです。
【あなたの人生を変える睡眠の法則】より
俗に言う「お昼寝タイム」ですね。著書では「起床から6時間後に」とあるので、だいたいお昼休みの時間。
4~5時台の早起きの人でも、仕事中に目を閉じるのはムリだと思うので、同じようにお昼休みに目を閉じるのが無難。
本書では上記のようなポイントも挙げています。
夕方は「姿勢を良くする」
朝6時起床の生活ならば、17時ごろから5分ほど、椅子に座ったままピシッと背筋を伸ばしてみましょう。
夕方は疲れてきて、つい椅子にもたれかかったり、足を組んだりしてしまいます。しかし、ここで体温をあげて、明日を充実させることを狙いましょう。
【あなたの人生を変える睡眠の法則】より
不眠症で悩む人は体温のリズムが後ろにズレてしまっていて、そのリズムを戻すために夕方に体温を上げておくのが良いと筆者は伝えています。
働いたあと、夕方の脱力感と疲労感と眠気は誰もが感じますよね。ちょっと一休みしたくなるタイミングです!
でも、その休憩がリズムを狂わすので、ダメです。
こんなふうに、姿勢も正せる簡単な運動を5分くらいすると、体温が調整できて、夜の睡眠の質が向上するそうです。
実際にやって、②の「目一杯後ろへ肩を引きます。」で背中がツッて仕事中に悶絶したのはヒミツ。注意してやりましょう。
【あなたの人生を変える睡眠の法則】感想
こんなふうに、睡眠の質を向上する方法が詰まった1冊。
正直、専門的でややこしい部分もあったけど、眠りの専門書!として1冊持っておくと、今後の人生でも大いに役立ちそうだなって感じです。
なにせ、睡眠とは一生の付き合いですからね!
朝5分(光を目に入れる)と昼5分(目を閉じる)の行動は、気付いたら勝手にやってたんですけど、それが間違ってなかった!という再確認ができた点でもいい1冊でした。
その行動のおかげもあって、毎朝4時台という早起きや、夜は10時台にスー……っと眠りに入れているのかな?コレ、自分でもスゴイと思うんだ……。
強いて言えば、ちょっと内容が散らかっている感じがして、頭の中でまとめづらい構成かな?って感じました。この章で言いたいことは何?みたいな。
その分、何度もページをめくって戻って頭の中で咀嚼したので、頭に入ったから良しとしよう、うん。
睡眠の質を高めるために、朝・昼・夜の具体的な行動について知りたい!という人におすすめの良書でした。